KYOKO SEKINE - HOTEL JOURNALIST

2015/08/19 | NOTES, OTHERS

L’Art de vivre

2015年7月27日、
銀座に美味しい隠れ家レストランがオープン。

8月11日、噂に違わぬ最上級のフランス料理をいただきました。
「ドミニク・ブシェ トーキョー」でのディナー。
素晴らしい料理というのは、本当に芸術なのですね。

(写真左)温かで落ち着いた雰囲気の店内
(写真右)ドミニク・ブシェさんと厚東創シェフ

ドミニクさんが30年間、第二の祖国として親しんできた日本は
今、フランス同様に美食の国として世界に知られ、
日本には彼を敬愛するグルメやグルマン、ファンが多くいます。
ドミニクさんは彼が愛して止まないシャンパーニュとともに
「ドミニク・ブシェ トーキョー」で誠心誠意のもてなしを・・・と謳い、
『日々のちょっと贅沢な時間』を提供していらっしゃいます。

(写真左)日本酒でマリネしたフォアグラ、りんごのマルムラード、マスカット、新芽のサラダ
(写真右)オマールブルーのパルマンティエ ソース キャビア

レストランでいただけるのは1コース。
新しい感性をプラスした温故知新のフレンチであり、
野菜は野菜らしく、肉は肉らしくと、
それぞれの素材の持ち味が充分に活かされた丁寧な料理です。
素材のひとつひとつに感謝の意を込めるという料理をいただくと
ドミニク・ブシェさんのお人柄が伝わってきます。
今、キッチンでは厚い信頼を得ている厚東創シェフが
「エリタージュ・ガストロノミック」として、
そのドミニクさんのエスプリを継承する大切なひとりとして
腕を振るっています。

人気の定番料理、牛テールの赤ワイン煮込み トリュフ風味のじゃがいものピュレ 夏野菜

実はよくよく調べてみたら、1997年、
彼がパリの最高級ホテルで総料理長に就任なさった年、
私は『ホテル・ド・クリヨン』(ミシュラン2ツ星)に滞在し、
ドミニク・ブシェさんのお料理をいただいていたことが判明しました。

それは私がホテル・ジャーナリストになって3年目のこと、
世界中の有名、無名のホテルを必至で周り始めていた頃でした。
『ホテル・ド・クリヨン』でいただいたフランス料理は、
素晴らしく美味しかったこと、そしてホテルの余りの最高級感に
未だ慣れずに緊張していたことを想い出しました。

左はフォワイエとレンガ造りのワインカーブ、ワインのセレクションは98%がフランス産。

18年も過ぎて、今、東京でこうして
彼の料理に出合うことができたのも何かのご縁かも知れません。
温かくてスタイリッシュな、パリのアパルトマンのような店内で、
今回はリラックスした“美味しい時間”を過ごせました。
http://www.dominique-bouchet.jp/

2015年8月16日